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英語力のなさが日本人の最大のハンディキャップ

英語力のなさが日本人の最大のハンディキャップ

言葉の壁

インターネットで世界中がつながり、ビジネスが完全にグローバルになった今、世界の公用語は英語となった。英国や米国の言葉という次元をとっくに飛び越え、我々が海外で仕事をしたり、最先端の動向を把握したり、議論したり、発信したりする時には英語を使うしかない状況だ。数十年前からそれに近い状況ではあったが、2000年以降、決定的になっている。

日本が輝かしく発展した高度成長期は、安くて品質のよい繊維、鉄鋼、自動車、機械、家電等を世界中に輸出したが、そもそも商品競争力が強かったし、わかりやすいハードウェアだったため、言葉のハードルは今よりはるかに低かったと私は考えている。

付加価値がハードウェアからソフトウェア、サービスに大きくシフトした今、また、最先端かつ膨大な英語情報が無料で入手できる今、英語をスムーズに使えるかどうかが大きな分かれ目になっている。それとともに、日本人および日本企業の活躍が相対的に目立たなくなっていったのではないか。

ほとんどの日本人にとって、日本人以外の人とのコミュニケーションでは英語が大きな壁になる。日本を代表する大企業の部長、課長でも、英語が得意という方は海外営業担当の方以外まずお目にかかれない。帰国子女もかなり増えているはずであるが、そういった大企業の経営幹部、部長、課長で帰国子女の方にはあまり出会わない。

たぶん、能力の問題というよりは、旧態依然とした組織での「日本の常識、世界の非常識」な滅私奉公的仕事のやり方にうまく馴染めないのではないだろうか。帰国子女にとって「サービス残業」などは受け入れがたいだろうと想像する。

帰国子女や海外営業が長かった人を除き、普通の日本人は外国人との英語でのやりとりは極力避けたいものではないだろうか。

世界の情報の一部だけが日本語で流れている

会話だけではない。欧米、アジアを中心に、グローバルな企業の競争環境と市場はダイナミックに変化している。競合も次々に出現するし規制や国際標準等も変わっていくので、かなりの量の英語のブログ記事、新聞記事、資料等を読まないと本当はついていけない。ところが、英語が苦手な日本人は、一部の方を除いて、英語での情報収集をほぼ全く考えていない。あきらめているという以前に対象外であり、考えてもいない、という感じだ。

日本語での情報はあふれているが、実はかなりが重複しており、本当に重要な情報はカバーされていないことが多い。したがって、英語のブログ記事、新聞記事、資料等をほぼ全く読まない日本人は世界共通のニュース、出来事から置いてきぼりにされている。

新聞、テレビ、ウェブとも、一部の情報だけが何度も重複して報道されており、量的には相当多く見えるため、問題意識を持ってみないとそれらの情報を消化するだけで一日が終わってしまう。全世界的に流通している重要な情報が100とすると、そのうち20かよくて30程度が繰り返し繰り返し報道され、残りはほぼ存在しないのと同じ扱いになっている。

英語のメールを苦もなく書ける人は日本では少数で、ましてやブログ等での発信はほぼないに等しい。海外から日本の情報、日本人の発言・意見を知ろうとしても、政府広報や学術論文以外、あまりないのではないだろうか。私の知り合いに日本語でブログを書いている人はかなり多いが、英語でブログを書いている人は一人もいない。私自身も、英語での発信は希にしかない。スライドシェアには日本語の講演資料を数十あげているが、英語のものは2,3あるに過ぎない。

日本人以外は英語でつながっている

米国や英国、彼らの植民地であったマレーシア、フィリピン、インドなどの国々は、英語での生活、仕事、情報発信が普通にされている。また、スペイン語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語など欧米系の言葉を母国語とする人々にとって、英語の勉強は日本人に比べてはるかにやさしいし、身の回りに英語ネイティブな人も多数いる。ヨーロッパは地続きであるし歴史的経緯もあって、3,4カ国語を話すこともごく普通だ。自分と違う民族との意思疎通、仕事、情報発信が生活に完全に溶け込んでいる。

人口1億2000万人でGDP世界第3位(数年前に中国に抜かれ、大きく差が開いた)、かつ日本語で日常生活も大学の教科書も完全に事足りている私たち日本人は、グローバル化が進み、英語を共通語として世界が一つにつながってしまった今、全く対応できない状況にある。完全に取り残されてしまった。

世界中の国々、世界中の人々が英語という羽根をつけて飛び回り、多くは連帯飛行をしている中で、我々日本人は一人、地べたを這いずり回っている。外で何が起きているかほとんど知らず、中で何が起きているかほとんど伝えず、取り残されている。英語ができない、英語が使えないというただそれだけの理由で、日本は今、とてつもないハンディキャップを背負ってしまった。(ここまでに関しては、幻冬舎刊「頭を前向きにする習慣」により詳しく述べた)

日本人のための新しい英語学習法

日本には、高額の英語学校、スカイプ英会話、英語学習教材等、年8000億円以上の巨大な産業がある。学校以外で、英語学習にある程度以上お金を使ったという人はかなりいるのではないか。

一方で、「英語が得意か苦手か」というと、苦手だと思い、実際使いこなしていない人が実に多い。英語のメールでむずかしい交渉をし、英語のミーティングを難なくこなし、ブログ・ニュースを苦もなく読み、最先端のイベント・講演等の動画から情報収集をできるような人は、世界的なブランドの日本の大企業でもわずかだ。ブログや講演は言うまでもない。

ところが、問題意識を持って調べれば調べるほど、「英語が苦手でかつハングリー精神があまり強くない日本人でも脱落せず、英語を使えるようになる」という視点を追求した英語学習システムがなぜかほとんど提供されていない。皆、「英語を勉強しようとするからには、やる気もあり、真面目に取り組むのが当然だ」という前提でサービス設計しているとしか思えない。

結果として、結構な額のお金を使っても、空回りとなり、途中脱落し、「やっぱり英語はだめだ。話すのは恥ずかしいし、勉強が続かない」という挫折体験をする人が多いようだ。無料の単語アプリをいくら使っても、英語力そのものが画期的につく、ということもない。

私は元々英語が一番好きな科目であるということもあり、何とか日本人の英語力を抜本的に強化したいという気持ちから2年近く検討を重ね、日本人の性格への配慮とやる気の維持に着目した新しい英語学習法を意識の高い仲間と推進している(ファンラーニング株式会社)。

昨秋、「Fun英語サバイバル英語力強化ワークショップ」として運営し、好評だったので、さらにパワーアップして、1/21から第2期のワークショップを開始する。

日本人のヒアリングへの苦手意識を解消する新しい学習法に加え、予習を中心とする最新の反転授業の考え方を導入し、バイリンガルチューターの日本語と英語によるきめ細かい助言で、これまでの英語学習への疑問点を解消していただくプログラムだ。

英語が自由に使えるかどうかで、仕事の幅とキャリアアップのチャンスが根本的に変わってくる。人生の充実度も変わる。関心のある方はぜひ覗いてみてほしい。
 
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