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【第7回】中小企業にとってのブロックチェーン革命:生か死かの瀬戸際

【第7回】中小企業にとってのブロックチェーン革命:生か死かの瀬戸際

中小企業にとって激動の時代が来た

ブロックチェーンはあらゆる企業に影響を与えます。多くの旧態依然とした大企業の変化を加速します。変化できない大企業は遅かれ早かれ淘汰されていきます。大企業の中央集権的な強みが急激になくなっていくからです。

また、インターネットの導入期、発展期を大きく超える急成長ベンチャーが続出します。完備された高速インターネットの上にブロックチェーンが載る形になるため、高速化やモバイル化の進展とともに手探りで進んでいた頃とは比較できないほど素早く事業が拡大していくからです。

しかもICO(Initial Coin Offering)という万人に開かれた新しい資金調達の方法が確立しましたので、数億円、数十億円もの資金が場合によっては一瞬で集まるようになりました。VCや投資銀行の役割も劇的に変わっていきます。大企業との関係で生きていた中小企業にとっては、取引先の大企業もろとも淘汰される可能性があります。

逆に、ブロックチェーンをうまく取り入れて生き残りをはかる大企業を顧客にしたり、それらのサプライチェーンにうまく入り込むことができれば、大企業が構築するブロックチェーンベースのサプライチェーンにおいて、キープレイヤーとして新たな命を得る可能性も高くなります。

コンピュータ導入期、PC導入期、インターネット導入期・発展期などには、大きな地殻変動がありました。その数倍の変化が今まさに始まりつつあります。しかも中小企業にとっては追い風とは言えない変化であり、舵取りが非常にむずかしい激動の時代が来たと言わざるをえません。

生き残りをかけて動くなら今すぐ

まだブロックチェーンがどうなるかもわからず、銀行が実証実験をしているだけの状況で、もう少し様子を見たほうがいいでしょうか。

私はそういった待ちの姿勢が命取りになると思います。

この1年の変化は劇的です。1年前はビットコインは使えるのかという議論が多かったのに、今年の1月のダボス会議ではブロックチェーンの議論で持ちきりでした。ダボス会議というのは、大成功したエスタブリッシュメント、勝ち組の集まりで、今の有利な状況を一番変えたくない人たちの集まりです。

今、ブロックチェーンがあらゆる産業、機能に広まろうとしています。世界中で実証実験が始まっています。各国の中央銀行など一番保守的なところがむしろ先陣を切っています。

今ならまだ勉強会に参加したり、実証実験に何とか参加したりして、先端グループに何とか食い込むことができます。先端といっても始まったばかりだからです。日に日にブロックチェーン関連の情報が多く発信されるようになっています。新聞にもどんどん取り上げられます。

船に飛び乗るのなら今です。

社長自ら頭を切り替えるなら

中小企業がブロックチェーン時代を生き抜くには、社長自ら頭を切り替える必要があります。これは相当なチャレンジです。特に、今までメールを部下に任せていたような方はこれを機会に本気でITに取り組む必要があります。

ITに取り組むといっても別にむずかしいことはありません。PCでメールやエクセル、パワーポイントができ、スマホを活用し、Amazonなどでも平気で買い物ができればいいだけです。これをやる気がどうしても出ないなら、やはりちょっと微妙でしょう。

「PCでメールできるかどうかなど、どうでもいいのではないか」と思われる経営者は、大企業ならまだしも、ブロックチェーン時代を生き抜こうとする中小企業の経営者としてはかなりのハンディキャップを負います。

社内のブロックチェーン推進担当者が社長の説得にものすごく苦労します。苦労だけではなく、貴重な時間を無駄にします。そういう状況では、投資判断も的確にできませんし、先端的なベンチャー社長との企業連携交渉ができません。

その中小企業がブロックチェーン関連のコミュニティを作ってそこでリーダーシップを発揮しようとしても、社長がブロックチェーンを理解したまともな挨拶すらできません。

技術とイノベーションに対する基本的な姿勢に問題があります。もし生き残りを志すなら、「できればIT、技術を避けようとしてきた姿勢、むずかしいことは何でも部下に任せようとしてきた姿勢」を変えていただく必要があります。

生き残るか退場するか

ブロックチェーン時代は、先行投資を始めた大企業にとっても大変な試練になります。大きいことでのメリットが急激に減り、大きいことでのデメリットが一気に噴出してしまうからです。ここまでの試練はインターネット導入時代にもありませんでした。情報伝達手段の革新だけだったからです。ブロックチェーン時代は、意思決定のしかたにも、また事業のやり方そのものにも、また情報の持ち方・やりとりにも大きな影響を及ぼします。

一方、新しい世界観を理解し、技術のわかるベンチャー社長に率いられたベンチャーにとっては本当に大チャンスです。大企業が向かい風に苦しむ中、技術力とスピードで優位に立ち、資金調達もスムーズにできればベンチャーの不利さが一気に減るからです。これからは、本当の意味で「ベンチャーの時代」です。

その中でいわゆる「中小企業」が生き残るのが本当に大変です。今すぐ始めなければ、2,3年以内にどうしようもない状況に追い込まれる可能性が大きいと思います。今この瞬間に全力疾走を始めても、生存の確率を少しでも上げるだけで、生き残りの保証はありません。それでも動くしかない状況です。

 
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