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インドの製造業強化を支援。「インド国製造業経営幹部育成支援プロジェクト」6年間の取り組みをご報告。

インドの製造業強化を支援。「インド国製造業経営幹部育成支援プロジェクト」6年間の取り組みをご報告。

2010~2015年の6年間に渡り、JICA(国際協力機構)のプログラム(VLFM/製造業経営幹部育成支援プロジェクト)の一環で、赤羽が専門家としてインドに赴き、毎年12月にムンバイとコルカタにて、インド製造業幹部100名前後を対象6時間での事業計画作成ワークショップを開催しました。6年間に渡る取り組みと成果をご報告します。

プロジェクトの背景

※JICA(独立行政法人 国際協力機構)ウェブサイト内・VLFMプロジェクトページを参考にプロジェクトの背景をご紹介します。

インドは製造業の基盤強化が必要なため、国を挙げて取り組んでいます。製造業の経営幹部の育成、雇用機会の提供、競争力ある商品による輸出強化などが重要な国家課題です。

こういった問題意識からインド政府が設置した首相府直轄の国家製造業競争力委員会(National Manufacturing Competitiveness Council/NMCC)が主体となり、2006年に「製造業経営幹部育成支援(VisionaryLeaders For Manufacturing:VLFM)プログラム」が立ち上げられました。

VLFMは、2006年12月の日印首脳会談時の共同声明において両国政府が協力を表明し、JICAを日本側の実施機関として、2007年8月より開始されました。

JICA専門家として同プログラムの指導・助言を行う司馬正次・筑波大学名誉教授からの依頼により、2010年から赤羽が講師として携わりました。

ワークショップの内容

【ワークショップの狙い】
1. 事業計画構築の方法を学ぶ
    ・要点を学ぶ
    ・問題点、懸念事項を明らかにする
    ・何から始めるのかを知る
    ・自信をつける

2. 各自の事業計画を構築する
    ・構築方法を習得する
    ・自分自身で書く(部下に書かせるのではなく)
    ・一連のプロセスやステップを自分のものにする

【当日のタイムテーブル】
9:00 – 9:10    はじめに
9:10 – 9:20    事業計画構築の要点
9:20 – 9:50    A4メモ書き、アイディアメモ
9:50 -10:10    解決すべき重要な課題とターゲット顧客・ユーザー、事業ビジョン
10:10-10:25   経営チーム、製品・サービスの内容
10:25-11:00   戦略、製品・サービスの競争優位性
11:00-11:20   事業提携、ビジネスモデル
11:20-11:40   組織体制、実行計画
11:40-12:15   収支計画
12:15-13:00   昼食
13:00-14:00   収支計画(続き)
14:00-14:30   必要な資本、起こりうるリスク、事業計画に対するコミットメント
14:30-15:00   各自の事業計画を完成させる
15:00-15:10   小休憩
15:10-15:50   グループに分かれてプレゼンテーション(10グループ、一人当たりプレゼン4分、質疑応答2分)
15:50-17:10   各グループの代表によるプレゼンテーション(同上)
17:10-17:30   質疑応答、まとめ

ワークショップの様子

【A4メモ書き】
ワークショップの前半は、実際の事業計画構築のステップに入る前に、まずA4メモ書きについて説明し、全員に2ページのメモ書きを実践してもらいました。さらに、1ページ内に4項目を書く「アイデアメモ」の形で、「取り組みたいビジネスについて」と「自らのコミットメントについて」をそれぞれ3分で書き、2人組になって説明しあうという作業をやってもらいました。


(メモ書きに取り組む参加者)


【事業計画の作成】
本題の事業計画構築は、赤羽が考案したテンプレートに沿って、設定された項目を書いていく形で進められました。テンプレートは、「事業ビジョン」、「ターゲット顧客」、「製品・サービス」、「競合優位性」、「戦略」、「組織体制」、「数値計画」といったビジネスプランの重要項目で構成される18ページのパワーポイントです。

▼参加者が使ったテンプレートの一部をご紹介します。
   

   


参加者は積極的に質問をしながら、納得して検討・作成を進めていました。寄せられた質問の多くは、「問題をどう表現するのか」、「ビジョンをどう書くのか」、「ビジネスモデルをどう考えるのか」、「収支シミュレーションをどう立てるのか」など、テンプレートに記入して事業計画を作る上でのアプローチや具体的な表現に関するものでした。



【プレゼンテーション】
ワークショップ終盤の1時間には、10グループに分かれて各自がグループ内で発表し、最後に各グループから選出された1名、計10名が全員の前でプレゼンテーションを行いました。


(グループ内でのプレゼンテーション)



(各グループ代表者によるプレゼンテーション)


参加者は皆、多くの部下を抱える幹部クラスの方々ですが、ハングリー精神やスキル獲得への意欲が強く、経営者の視点を持ちながらも、自らパワーポイントを使って書類を作成する作業も難なくこなしていました。

プロジェクトの成果

ムンバイ、コルカタ合わせて累計約600名の参加者が皆、6時間で15ページのビジネスプランを完成させました。

こういう限られた時間内でもビジネスプランの初版を作成できると自信を持ったこと、またそのプロセスで、ビジネスプランに必要な要素への理解を深めたこと、そしてビジネスプランは形式よりも遂行者のコミットメントが何よりも重要だと認識したことも、大きな成果として挙げられます。

さらに、A4メモ書きの効果を参加者が体感し、今後も続けていくことで自らのスキルアップを目指すようになりました。

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