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【第6回】仕事の悩みは誰に相談するべき? 最も有用な「相談相手」の選び方 ー『速さは全てを解決する』より

【第6回】仕事の悩みは誰に相談するべき? 最も有用な「相談相手」の選び方 ー『速さは全てを解決する』より

この連載は『速さは全てを解決する』の内容より、仕事のスピードアップのための心得や、生産性や仕事の質もあげるため、今すぐ使える具体的な仕事術をご紹介していくものです。第6回のテーマは、スピードと効率をあげる具体的なノウハウより「相談相手の選び方」です。

何でも相談できる相手を選ぶ

毎朝・毎晩30分ネットで情報収集するだけでは足りないものがあります。それは生身の人間からの情報です。知見と洞察力のある方からのインプットと刺激は、何ものにも代えがたいものです。自分と同じ年齢、5年上、10年上、5年下、10才下でそれぞれ最低2人、何でも相談できる相手を見つけておくと、情報収集力、現場感、判断力が大いに強化され、視点も格段に広がります。

私自身は、次のようにして相談相手を見つけました。

各年代でそれぞれこれはという人を6、7人ずつピックアップします。同じ会社だけではなく、外部の方、なるべく違う立場の方も含めましょう。普段から頻繁にやり取りがあり、お互いある程度好感を持っている状況で、「一度食事しながらお話させてください」とお願いすれば、よほどのことがない限り、4、5人は受けてくれます。すぐには無理でも数か月以内には実現します(ほとんどの人から断られたり返事がもらえなかったりした場合は、自分の生き方、人への接し方、仕事のしかたを振り返る必要があります)。

私自身で言えば、マッキンゼーに入社したころ、大胆不敵にも日本支社のトップだった大前研一さんに一対一での会食をお願いしたことがあります。周囲からは怖いもの知らずと言われましたが、3、4か月後に実現したことが貴重な原体験になっています。大変お忙しいのに新入社員の私に時間を取ってくれたのです。大前さんにとても感謝したことは言うまでもありません。

4、5人と個別に食事の機会ができれば、2、3人とは話が弾み、意気投合できます。相手が5年、10年先輩でも、こちらが熱心であれば、心配しなくてもそれなりに楽しく感じてもらえます。ネットからの情報収集や、この本に書いてあるような活動をしていれば、こちらからも十分貢献ができます。

そうやって見つけた相手には、半年に一度、最低でも1年に一度、食事か何らかのミーティングをして最新状況をご説明しておきます。助言に基づいて取り組んだ結果、こういう変化、成果があった、ということをお伝えすれば喜んでくれるものです。

それ以外に、数か月に一度はメールで相談しましょう。私は何か知りたいことがある場合、ほぼ同文で何人にも依頼することがあります。もちろん失礼にならないように、ある程度はご挨拶や近況報告を書きますが、本文はほぼ同じです。たとえば、「電気自動車はどういうスピードで伸びていくと思いますか?」だったり、「ブロックチェーンはいつ頃本格的に普及すると思いますか?」だったりします。

「何でも相談できる相手」には、二つの条件があります。こちらとのやり取りを相手がある程度歓迎してくれること、メールでの返信が早いことです。こちらからの相談をなぜ歓迎してくれるかと言えば、こちらが真剣に何かを考えていたり、勉強しようとしたりしていることが伝わり、応援しようという気持ちになるからです。

もともと食事に誘った段階で、ある程度よい関係にあります。さらに、食事をしながら盛り上がったということは、相手もこういうやり取りを喜んだことになります。そのうえで、ときどき近況報告をしたりしながら真剣なメールを送れば、十中八九、真剣に答えてくれます。人は相談されることが嬉しいからです。もちろんこちらが真剣でなく、アイデアのただ盗りを意図していれば、すぐ見抜かれてしまうでしょう。そもそもこういう関係が成立しません。

メールでの返信が早いことは、言わずもがなですが、相談したいときは本当にすぐ答えをもらいたいし、不安感が募っているときだからです。返事がもらえるのが1、2週間してからだったり、そもそも返ってこなかったりだと相談になりません。

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▼本書の内容を全15回にわたってご紹介します。
第1回「全体像の描き方
第2回「好循環のつくりかた
第3回「仕事を前倒しするメリット
第4回「効果的な情報収集
第5回「Googleアラートの活用法
第6回「相談相手の選び方
第7回「進んで講演・発表をする
第8回「英語学習法
第9回「書類・資料の作成法